難聴という言葉を聞くと、多くの人はデメリットや困難を想像するかもしれません。しかし、実際に難聴を抱える中で、日常生活の中で意外と良い影響を感じることもあります。私は生まれつき片耳が難聴で、最近もう一方の耳も難聴が進行しました。難聴が進んだことで、今まで気づかなかった小さな「良かったこと」に目を向けられるようになったのです。今回は、私が感じた3つのポジティブな変化を紹介したいと思います。
1. 周囲をよく見るようになった
難聴が進行したことで、音に頼らず視覚的な情報に依存するようになりました。これにより、車の運転や散歩の際も以前より注意深く周りを確認するようになったのです。例えば、後方からの車の接近や周りの動きに敏感になり、安全面でも意識が高まりました。耳が聞こえにくい分、視覚的に補おうとする意識が自然と高まりました。
2. テレビや動画を見る時間が減った
難聴の影響で、YouTubeやテレビなどの動画を見る時間が大幅に減りました。これは、映像に集中すると疲れてしまうからです。多くの人は、マルチタスクができなくなったことを「デメリット」と感じるかもしれませんが、私は一つのことに集中できる時間を手に入れたと考えています。最近では「マインドフルネス」という、一つのことに専念する考え方が広まっていますが、私自身もそのようなスタイルに自然と移行しているのかもしれません。難聴が悪化したことが、自分に合った生活スタイルを見つけるきっかけになったと感じています。
3. 周囲に理解してもらいやすくなった
以前、難聴の失敗談でお話ししましたが難聴者に撮って周囲の理解を得ることは非常に大切なことです。
片耳難聴の時は、ある程度聞こえていたために、周囲からの理解を得るのが難しいこともありました。しかし、両耳に難聴があると、周囲の人々も私の状態をより理解してくれるようになりました。難聴が悪化したことをポジティブに捉えるのは簡単ではありませんが、周りのサポートや公的支援を受けやすくなったのは一つの良い側面です。例えば、補聴器を作る際に公的支援を受けられるようになり、経済的な負担が軽減されました。
まとめ
難聴という現実は、確かにデメリットが目立つこともあります。しかし、生活の中でそれを前向きに捉えることで、意外な良い面に気づくこともできます。今回ご紹介した3つのポジティブな変化は、私の難聴の経験を通して得たものです。もし、この記事を読んで同じような状況にある方がいらっしゃったら、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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